1.地域密着とは何か。
(1)宮城球場を「フランチャイズ」ではなく「ホームタウン」に!
I 球 団: 「(仮称)ホームタウン推進協議会」「(仮称)地域密着推進部」といった地域密着を進めるための専門の部局を球団の組織に設けていただき、行政・経済界からだけではなくの市民からの声にも耳を傾けていただけることを望みます。このような今までのプロ野球の球団になかった取り組みを行い、新しいプロ野球球団のモデルとなっていくことを願います。
II 市 民: 市民後援会型組織(当市民の会)、ボランティア型組織(新組織)、育成型組織(独立リーグ構想)の面から協力することにより、効率的な球団運営、ファン層の拡大が可能になると考えます。仙台には、これまでにベガルタ仙台・その他のスポーツでのボランティア活動の実績があり(5.ベガルタ仙台におけるボランティア活動を参照願います)、充分に機能できると考えています。また、球団の選手・スタッフとの距離感をなくし身近に感じるためにも、後援会ボランティア活動は有効と考えています。
III 自治体: 法令・条例面でのサポートといった市民には不可能な行政面での協力を通じて球団の運営に協力することで、各自治体にとっても都市機能の活性化といった効果が期待できると思われます。
IV 経済界: 資金面での協力により、各企業には広告としての効果や、地域経済活性化への波及効果が大いに考えられます。
V 地元メディア: メディアならではの立場を活かし、試合結果や球団に関する様々な情報等を活用し、市民と球団との橋渡しをする。
(2)「地域」とはどこのような範囲か。
球場周辺への配慮を充分に!そして仙台市、宮城県、東北へと拡大し、それぞれの地域特性に合った対応を行う必要があると考えます。
球場周辺住民にとっては、新球団誕生に対する期待は大きいのですがが、それと同じくらい下記のような不安があるのが現状です。その不安に正面から対応していただくことが、地域密着の基盤になると思われます。球団への苦情などを受け取る窓口の設置・対応の体制つくりが必要と思われます。
試合時の騒音: 球場隣には国立病院もあり、入院患者の方への配慮も必要になる ことから、市民の会では「鳴り物の使用禁止」など新しいスタイルの応援を提案していきます。
試合終了後の騒音: 特にナイトゲーム終了時は夜間であり、騒音が問題になることが予想されます。試合観戦者へモラル向上の呼びかけを行っていきます。
周辺道路へのごみの不法投棄: 上記と同様にモラル向上の呼びかけをしっかりと行います。
違法駐車・生活道路への関係車両の進入: 公共の交通機関の利用を呼びかけると共に、来場者が利用しやすくなるよう関係機関に働きかけることも必要になってくると思われます。
車両増加による環境汚染
(3)球場観戦とメディア観戦の問題点
球場観戦: 球場観戦ならではの魅力があります。しかし、公共交通機関利用の入場者の中には帰りの交通手段確保のために、試合終了まで観戦できない人が出てきます。球場に充分な駐車場を確保できないのであれば、行政を含め出きる限りの対応が必要になると考えます。
メディア観戦: 手軽にメディア観戦ができると実際に球場へ足を運んでくれる人が減ってしまうのではないかという懸念があります。しかし、ファン層の拡大という点では重要な手段となるはずです。そして球場観戦者の増加に結びつくような方法を検討すべきと考えます。
2.どのように「地域密着」を進めるか。
(1)選手・スタッフの出身地に関して
地元出身の選手については、当然のことながら特別の思い入れがあり、親近感があり、声援にも熱が入るが、その反面、「地元出身」ということにこだわりすぎると、チーム力の低下を招いてしまう危険があります。
(2)選手・スタッフの居住地について
「仙台への通勤」や「単身赴任」ではなく、家族で「ホームタウン仙台」の住人になっていただけることを願います。選手・スタッフとその家族にとって仙台が快適な住環境となるよう、我々市民は選手を必要以上に特別視せずにごく自然に接するよう心がけます。そのためには、下記にある日頃の「触れ合う機会の確保」が重要になってくると考えています。
(3)選手・スタッフと触れ合う機会の確保
市民と選手・スタッフが自然に接するためには、日頃から選手・スタッフと触れ合う機会が充分にあることが不可欠です。実際に球場では、試合そっちのけでサインやボールをもらおうとする観客も多く、そういったことをなくすためにも「触れ合う機会」が確保されるように希望します。
3.「地域密着」をどのようにPRするか。
(1)公式ファンクラブ
加入者への記念品のプレゼントやグッズの販売、割引・優先チケットの販売、イベントへの招待などが一般的ですが、記念品だけが目当ての人ばかりだと加入者数がいくら増加しても球場への来場者数の増加には結びつきません。来場回数に応じた特典のように、ポイント・マイレージのような制度があると来場者数の増加につながると考えられます。
(2)公式サイト
試合スケジュール、結果、イベントの開催などをリアルタイムに知らせることで、集客効果が高まることが期待されます。ただ、仙台ではロッテのフランチャイズ時代を知る野球ファン層はインターネットをあまり利用しない世代の方が多く、そういった方への情報公開手段として、次の情報誌の活用が重要になると思われます。
(3)公式情報誌
野球にあまり興味のない階層へのアピールのためにも、選手・スタッフ等の球団情報を惜しみなく公開すべきと考えます。また、できる限り、タイムリーでホットな情報を提供するためにも、地元での取材・編集・発行体制が重要と思われます。
(4)直営・公認のショップ、飲食店の展開
球団からチーム名やロゴの使用を許可されたお店や商店街に独自の企画をしていただき、そういった店に足を運んだお客様にチームの成績やチーム自体に関心を持ってもらえる機会を増やし、球団をより身近に感じてもらえるようにします。試合当日は売り上げが激減してしまうことを懸念している飲食店街もあり、そういったことへの対応も考えることが必要と考えます。
(5)地域メディアへの優先的露出
地域メディアならではの特性を活かした球団PR活動を行うべきと考えます。
(6)冠大会の企画
野球少年・少女の育成を通じて、地域とのつながりを深めるために冠大会を企画することも有効と考えます。
現在行われている公式大会への協賛や新たな大会を企画することで、現役の選手たちへチームをアピールすることができ、未来の有望選手の卵たちを球団にひきつける絶好のチャンスであるとともに、市民にとってはチームを身近に感じることができる機会になると思われます。
また、これまで県営宮城球場は「宮城県の甲子園」であり、高校球児だけでなく、小学生から大人まで幅広い人が宮城球場を目指してきた。球場の優先使用権が球団にわたり、これまでのように宮城球場を使用できなくなるであろう永遠の野球少年・少女たちにも可能な限りの配慮が必要です。
4.市民球団への道
広島東洋カープは明確な親会社を持たない球団として発足し、設立当時からこれまで地道に市民が支えてきた球団です。新球団には親会社があり資金的には広島東洋カープと比べ格段に恵まれていることから単純な比較はできませんが、これまでの歴史の中にある学べる点や問題点を意識しながら、どこにも負けない世界に誇れる「市民球団」を目指していただきたいと考えます。
5.ベガルタ仙台におけるボランティア活動
現在、ベガルタ仙台のゲームでは、毎試合200名ほどのボランティアが、チケットのもぎりや座席案内、グッズ販売などに活躍しています。Jリーグでも、もともとは運営のサポートが中心でしたが、今では市民による自主的な研修を重ね、他の市民組織との連携やごみを中心とした環境問題にも取り組んでいます。ボランティア活動に重要なリーダー(責任者)、コーディネーター(副責任者)となれる人材も豊富で、こういった組織との連携も地域密着・市民球団に果たす役割は大きいと思います。
同じJリーグのチームの中にはチーム主催のイベントがあるたびに地元開催の試合日程入りの案内を市立小中学校の全児童生徒に配布しているチームがあり、こうした取り組みも大いに参考になると思われます。
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